少林寺拳法の目指す人間像は、厳しさと優しさとを身に付け、それを行動原理として生きることにあります。 拳と禅が切り離せないように、力と愛も別々の物であってはなりません。愛を伴わない力は暴力に過ぎませんし、力を伴わない愛なんてままごと遊びの様なものです。本当に自分を愛しているのなら、何より自分に厳しくなければなりませんし、人を真実愛しているのなら、いけない事はいけないと厳しく注意し、止めさせる事が大切です。過保護も放任も共に親の取るべき態度ではありません。見て見ぬふりをするなどは誰にたいしても無いようにしたいものです。
少林寺拳法は、力と愛、相反するこの二つの働きの調和・統一された状態こそ、人間生活の思想や行動の中心であるとして、そのような生き方を目指して修行するのです。